プチュンバンの大型連休始まる 都心から地方へ無料バスや無料電車も
カンボジア通信 #7
2019年9月26日版
カンボジアでは9月27日から29日までプチュンバンの休日となる。プチュンバンは、日本の「お盆」に近い年中行事で、お寺をめぐり供物をささげ、祖先を供養するもの。仏教的な意味合いと同時に、離れて暮らす家族や親類が一堂に会する機会でもあり、この時期には都市部から地方へと多くの人が移動する。
今年は29日が日曜日のため、30日の月曜日まで休みになる店舗や会社が多い。大型連休に合わせて、数日前から地方への大移動も始まっており、プノンペン都内の道路は混雑している。
クメールタイムズ紙によると、プノンペン都は連休を前に、バス、タクシー会社に「賃金値上げ」を控えるよう呼びかけた。都は毎年のように同じ呼びかけをしているが、里帰り用の需要が一気に高まるこの時期、バスやタクシーの乗車賃が値上がりする状態が続く。同紙では、「通常は3ドルのバス賃が10ドルに上がっている」などの都民の声が紹介されている。
一方、プノンペン都バス公社は無料の里帰り用バスを、公共事業交通省は無料の電車を走らせると発表した。バスは、120台用意され、プノンペンと各州をつなぐ。早朝5時半から、午後2時までの間に5回、首都の5カ所のバス停から各々行先地方別に出発するという。他方、都内では、公共バスやフェリーは、無料になる。また、電車はシアヌークビル、ポーサット、ポイペトへと向かうもので、来週月曜までに毎日2回、朝7時半発及び夜6時半又は7時発で走行する。
また、この時期増えるのが交通事故だ。プノンペンポスト紙によると、9月25日だけで、交通事故による死者は10人に、負傷者は23人にのぼった。カンボジア公共事業交通省は25日に、交通安全キャンペーンを実施。交通規則の順守を呼びかけるとともに、パンフレットや安全を呼びかけるシールを配った。また、国道4号線沿いではヘルメット200個も配布された。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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