フン・セン首相、女性知事の登用を

カンボジア通信 No.23/15
2月24日

カンボジアのフン・セン首相は2月23日、内閣府の会議で演説し、国内に女性の知事が少なすぎる、と述べ、もっと女性を登用する必要があるとの見解を示した。クメールタイムズ紙が報じた。

 同紙によるとフン・セン首相は、女性知事が少ないことに加え、一部の女性知事が、女性を政府の役職に就かせていないとして批判した。首相は、女性を官公庁の役職に任命する方法についてもっと検討するように関係者に指示を出したという。また、政府内で、ジェンダーをより真剣に考慮するように求めた。

 日本の国際協力機構(JICA)によると、カンボジアでは20年以上の内戦の影響で、40歳以下の男性人口が女性に比べて少なく、女性が世帯主であるケースや、零細企業の経営を担っているケースが多く見られる。一方で、女性は受け身であるべき、とする固定観念が今も根強く、官公庁やへの登用や政治家となる女性は必ずしも多くない。たとえば国民議会における女性議員の割合は12%程度、上院では15%弱にとどまっているという。

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