フン・セン首相、「首相は72歳で定年」
カンボジア通信 No.22/2
1月12日版
プノンペンポスト紙によるとカンボジアのフン・セン首相は、「国家の長の定年を72歳とする法律を提案する」との考えを示した。フン・セン首相は現在70歳。次期国民議会選挙が実施される2023年には72歳になっている。
同紙によるとフン・セン首相は、国防省でのスピーチで、「私が首相の座を去るまでに、首相の定年制度を定める法律を作っていくことを宣言する。数日前、ソーシャルメディアで、一人が国家の主要な長を複数務めることは主要な問題ではなく、首相の定年制を定めることの方が重要だ、という投稿を見た」と、述べた。
同紙によると、今回の定年制導入案は、解党された救国党の創始者で、現在は国外にいる野党勢力の指導者サム・ランシー氏が「首相の定年は70歳にするべきだ」と求めたことを念頭に置いた発言のようだ。その前にフン・セン首相は、複数の国籍を持つ人は首相や国民議会および上院の議長に就くことができない、という法律を提案している。
フン・セン首相はまた、「2023年の次期選挙の後、私は首相の父親となり、2040年までには首相の祖父となるだろう」とも発言した。首相は昨年12月、長男のフン・マネット陸軍司令官(44)に首相の座を引き継ぎたいとの考えを明らかにしており、「72歳定年制」は、この流れを汲んだものでもある。