フン・セン氏、カンボジア人労働者にタイからの帰国を呼びかけ
タイとカンボジアの国境地帯で軍事衝突の危険性が高まっている。5月28日に両国軍による銃撃戦が発生し、カンボジア兵1人が死亡。両国首脳による協議もあったが沈静化せず、フン・セン上院議長は6月14日、SNSでタイ国内のカンボジア人労働者に強制送還の恐れがあるとして、帰国を呼びかけた。
クメールタイムズ紙によるとフン・セン氏は、「カンボジアとタイの国境紛争は長期化すると考えており、カンボジアが国際司法裁判所に提訴した場合、タイ側が同国内のカンボジア人労働者に危害を加える可能性がある」と述べたという。また、労働者が大規模に帰国する場合でも、カンボジア側で滞りなく受け入れられるように準備する、とも述べた。
カンボジア当局の推計によると、タイで働くカンボジア人は100万人を超え、その多くが農業、建設業、サービス業に従事しているという。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/501700484/hun-sen-calls-upon-cambodian-workers-to-return-home-from-thailand-before-thai-authorities-expel-them/)