カンボジア資料センターの代表がルワンダの「大量虐殺会議」に出席
ポル・ポト時代の研究などに取り組む「カンボジア資料センター」のファリナ・ソー首席副所長が、7月下旬、アフリカのルワンダで3日間にわたり開かれた「大量虐殺会議」に出席した。クメールタイムズ紙が報じた。
今年は1994年にルワンダで起きた大量虐殺事件から30年になる。この事件では、わずか3カ月の間に、約80万人が犠牲になったといわれる。
同紙によると、この会議のテーマは「耳を傾け、導く」。大量虐殺の防止と、和解についての対話を促進することを目的とした。カンボジアのフン・マネット首相は声明を発表し、「大量虐殺についての教育を推進することは、政府だけの責任ではなく、社会全体の責任でもある。また、虐殺行為は、個人レベルで圧倒的に強い決意を抱くことにより克服されることもある」と、述べた。
会議の中でも、虐殺事件が起きた後の「赦しと和解」に向けては、個人的な努力と集団的な努力の両方が必要であることが強調された。例えば加害者が被害者遺族に謝罪の手紙を送るなどの行為を重ねることが、赦しへとつながる事例も紹介されたという。