カンボジア地方選挙、圧勝見込みに与党「国民の意志」
カンボジア通信 No.22/43
6月10日版
6月5日に投票されたカンボジアの地方選挙は、与党カンボジア人民党が530万票余りを獲得し、他党を圧倒する見込みであることが分かった。正式な投票結果は今月末にカンボジア中央選管が発表する。クメールタイムズ紙が伝えた。
同紙によると、カンボジア人民党の報道官によると、人民党が全国で獲得した票数は530万票以上に及び、次点の党が獲得した約160万票を大きく上回る見込みだ。地方選は、来年2023年に実施される総選挙の「前哨戦」とみられており、人民党は今回の得票に基づくと、国民議会議席125のうち100以上を獲得する見込みだ、と述べた。
今回の地方選挙をめぐっては、候補者を立てた他党が選挙は公平ではなかった、と主張している。しかし人民党報道官は、国内外の選挙監視団が「平和で透明性の高い選挙だった」と結論づけていることを挙げ、問題はなかったとの見方を示している。
中央選挙管理委員会によると、6月5日に投票されたカンボジア地方選挙の投票率は77.91%。全国の地方自治体に設置された評議会の議席数は1,652。立候補した人は17政党の86,092人。登録有権者数は約921万人だった。投票日には、国内外の76組織から7万人以上の選挙オブザーバーが参加したという。