カンボジアの空港利用者、前年比マイナス8割に

カンボジア通信 No.21/5
  2021年 1月 20日版 

カンボジアのプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルにある3つの国際空港で、2020年の利用者が2019年と比べて81.3%落ち込んでいることが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限によるものだ。貨物機の利用は29.9%落ち込んだ。

 プノンペンポスト紙によると、空港関係者は「主に中国からの旅客が減ったことが大きい」と話している。「現在も、中国のいくつかの都市とシンガポール、韓国からの便を受け入れるだけで、この状態はこれから3か月以内は変化はないだろう」とみている。カンボジア政府は現在、観光ビザの発行を一時休止している。また、ビジネス客も全員に14日間の強制隔離を課すなど厳しい防疫措置をとっており、こうした状況が、国外からの来客数減につながっている。

 一方、貨物便については現在、香港、イスラマバード、ハイデラバード、ドゥバイ、バンコクなどからの利用があり、利用率は下がったものの「それほど大きな打撃ではない」としている。

 カンボジア国内の国際空港は、2019年に約1,160万人を受け入れ、前年より10.2%増えていた。カンボジア政府は、特に中国からの観光客の誘致に力を入れていたが、回復にはまだ時間がかかりそうだ。

 


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