カンボジアのワクチン接種率、23%に 来年半ばまでに6割目指す
カンボジア通信 No.21/40
2021年 5月26日版
クメールタイムズ紙によると、新型コロナ・ワクチンの接種率がカンボジアでは5月24日現在で23%に上り、228万人余りが少なくとも一回の接種をした。
カンボジア政府新型コロナ・ワクチン委員会によると、2回目の接種を終えた人は約165万人にのぼるという。カンボジア政府は2022年半ばまでに、全人口の62%にあたる1,000万人への接種を目指している。ワクチンは600万回分を入手しており、そのうち170万回分は中国から寄付を受けたシノファーム、400万回分は中国製のシノバック、32万4,000回分は国際的なワクチン共同購入ファシリティCOVAX経由で入手したインド製のアストラゼネカだという。
カンボジア国内では5月25日までに累計で26,329人の感染者が確認されている。今年2月20日にプノンペンを中心に発生した市中感染関連は25,600人で、そのほとんどを占める。死者は183人。現在も治療中の人は7,117人となっている。
市中感染の中心となったプノンペンでは、4月半ばからロックダウンが続いていたが、5月に入ってから段階的に解除され、現在はレストランでの店内飲食も許可されている。しかし学校は今も対面授業が許可されていない。また、プノンペンで失業するなどして地方へ戻った人々が多く、地方での感染者が増え始めている。インド型の変異株の感染も確認されており、引き続き警戒が必要だ。