カンボジア、2023年は300万~400万人の観光客を見込む
カンボジア通信 No.23/10
2月 3日
カンボジアのフン・セン首相は、2023年にカンボジアを訪れる外国人観光客数について、300万人から400万人を期待している、と語った。クメールタイムズが報じた。
フン・セン首相は、今年4月のクメール正月にシェムリアップで開かれる大型フェスティバルや、5月、6月に開かれる東南アジアのオリンピック・パラリンピックである「シーゲーム」に、多くの外国人が訪れることを期待している、と語った。同時にフン・セン首相は、海外に在住しているカンボジア人に、この機会に故郷に帰ってっくるよう呼び掛けた。
カンボジア観光省によると、2022年、カンボジアには228万人の外国人が訪れた。コロナ禍で入国制限をしていた2021年の1,059人より激増した。外国人観光客で最も多かったのはタイ人で、ベトナム人、中国人、アメリカ人、ラオス人だった。
一方でカンボジアでは今年7月、5年に一度の総選挙が実施される。前回2018年の総選挙では、その直前に最大野党の救国党が解党命令を受けるなど、野党弾圧が国際的に非難された。フン・セン首相が率いる与党・カンボジア人民党は現在、国民議会の議席を独占している。フン・セン首相としては、コロナで壊滅的な打撃を受けた観光業界の復活と、国の威信をかけたシーゲームの成功により、国民の支持を得たい考えだろう。