カンボジア、深刻化する糖尿病、高血圧
カンボジアで糖尿病や高血圧が健康問題として深刻化している。カンボジア政府は、健康問題は家計にも大きな影響を与える問題であると同時に、やがてカンボジアにも訪れる高齢化社会においても脅威になるとして、予防のための啓発など対策が必要であると強調した。
プノンペンポスト紙によると、カンボジアのチェン・ラ保健相は、かつては感染症が主な死亡原因であったが、現在は非感染症疾患が死因の半分以上を占めていると指摘した。特に非感染症のうち、糖尿病と高血圧が最も深刻であると説明した。
ラ保健相は、これらの疾患が家計に大きな影響を与えることを強調。これらを予防するために、食事に気を付けたり、定期的に運動をしたり、健康診断を受けたりすることを国民に呼びかけた。
また、ラ保健相はカンボジアの高齢者人口について、2000年の5.2%から2019年には8.9%に増加。
2050年には20%を超えると予想されていることを示し、「高齢人口の増加は、社会保障や福祉の側面で様々な課題があり、十分な準備をしなくてはならない」と述べた。