広がる中国語教育
カンボジア通信 No.22/93
12月 28日
カンボジアで中国語教育を強化する動きが始まっている。プノンペンポスト紙によると、国立の研究機関であるカンボジア王立アカデミー(RAC)のソク・トゥーイ学長は12月22日、RAC孔子学院がシハヌーク前国王の生誕100年を祝して開かれた式典において、「今後3年間で、カンボジアには能力を備えたカンボジア人の中国語教師が十分存在するようになるだろう」と、語った。
トゥーイ学長はさらに、「カンボジアの孔子学院は、中国語人材を育成する世界の孔子学院の中でもモデルケースとなる。グローバル化により、中国語は経済、貿易、外交、観光などの分野で、重要な言語となってきている。中国とカンボジアには強固な友好関係と包括的な戦略的パートナーシップがあり、互いの言語と文化、歴史を学ぶことは、この協力関係を強化し、互いを理解するために最適の方法である」と、述べた。
11月10日付けの同紙によれば、カンボジアと中国は、カンボジア国内の公立学校の教育課程に中国語を含めることで合意した。まずは20の高校をパイロットケースとして選び、中国語教育を導入するという。現在、公教育の課程に組み込まれている言語は、英語とフランス語である。