プノンペン都、新型コロナの「レッドゾーン」を解除 新規感染者数は減少傾向に

カンボジア通信 No.21/38
2021年 5月20日版  


カンボジアのプノンペン都は5月19日、新型コロナの感染リスクが非常に高いとされる地域「レッドゾーン」が、都内ではなくなった、と宣言した。レッドゾーンでは、外部との往来が禁止されるなど厳しい行動制限があるが、都内の新規感染者が減少に転じたことで規制緩和となった。

クメールタイムズ紙によると、プノンペン都は、レッドゾーンを解除する一方で、感染者の居住する家やマンションの封鎖は続けるとしている。また、都は、地区の行政担当者に対し、封鎖したマンションなどの居住者に対する飲料水や食料の支援を手配するように指示した。

カンボジア国内の1日の新型コロナ新規感染者数は、300人から400人で推移しており、全体的には減少傾向にある。プノンペン都だけでみると、5月半ば以降、200人を下回る日が続いており、ピーク時の600人余りから大幅に減少している。しかし一方で、プノンペン都以外の地方の新規感染者数はプノンペンを上回る200人前後で、横ばいが続いている。保健当局は引き続き、感染予防に取り組むよう国民に呼びかけている。

5月19日現在、カンボジアの新型コロナ感染者は累計で23,282人。そのうち「2・20事案」と呼ばれる市中感染は22,646人とされる。このうち、死亡者は159人、現在も治療中の人は全国で8,161人である。


 





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