プノンペン、カンダールの教育施設など閉鎖 訪問したハンガリー外相のコロナ陽性で
カンボジア通信 No.20/78
2020年 11月 9日版
カンボジア教育青少年スポーツ省は11月8日、プノンペンとカンダール州の公立、私立すべての教育施設について、新型コロナウイルス感染予防のために2週間の閉校とするよう指示を出した。学校はリモート授業で対応する。カンボジアを公式訪問したハンガリーのシーヤールトー外務貿易相が、次の訪問先だったタイで新型コロナ陽性と診断されたことに伴う措置。
クメールタイムズ紙によると、同省が把握しているハンガリー外務貿易相の接触者は、イベントや食事会などに参加した空手クラブ、私立学校8校の生徒や保護者の一部、州教育省関係者ら。カンボジア保健省によると、教育関係者も含め、接触者の総数は900人以上にのぼるとみられる。教育省はすべての接触者について、自己隔離をするように呼びかけているが、学校での感染拡大という最悪の事態を避けるために全校閉鎖に踏み切ったという。
また、カンボジア保健省も8日、カラオケやクラブ、映画館や博物館などの娯楽施設を全国的に休業するよう指示を出した。
ハンガリー代表団の訪問に際しては、フン・セン首相ら複数の閣僚も会談をしており、首相を含む政府内のすべての接触者が検査の上、自己隔離している。現在までのところ、フン・セン首相は陰性だったが、外務貿易相の護衛担当だったカンボジア人の男性1人の陽性が確認されている。
カンボジア国内のコロナ感染者は11月9日現在、297人になっている。このうち288人は回復しており、死者はいない。保健省によれば297人の9割以上が外国由来の感染であり、今回の護衛担当者の感染を外国由来とすれば、5月下旬以降、国内での市中感染は確認されていない。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
こちらよりご覧ください