タイ・カンボジア間、貿易額が減少
カンボジア通信 No.21/3
2021年 1月 15 日版
クメールタイムズ紙によると、カンボジア・タイの2020年の貿易額は、前年同期比で2割以上下落していることが分かった。新型コロナの感染防止が影響しているとみられる。
2020年1月から11月までのタイ・カンボジア間の貿易額は約66億米ドルで、前年同期の86億米ドルを下回った。カンボジアからタイへの輸出額は11億米ドルで、前年同期比で52%下落した。また、タイからの輸入も、63億米ドルで、前年の56億米ドルから12%下落した。
タイは昨年3月に新型コロナの感染が拡大した際、厳しい行動制限をしたり、外国人の入国を制限したりした。近隣国との間でも物流経路は確保されたものの、人の往来が制限されて経済活動は緩慢になり、貿易額も縮小したものとみられる。
タイでは厳しい活動制限が奏功し、1日当たりの感染者が20人以下にとどまる日が4月下旬から12月半ばまで続いた。カンボジアも感染が抑制されていたため、経済活動の早期復活が期待されていたが、12月半ばになってタイ国内でクラスター感染が発生。1月3日は700人以上の新規感染者が確認されるなど、再び警戒が必要な状態になり、カンボジア側でも国境の防疫態勢を強化している。
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