カンボジア政府、入国規制の緩和を検討
国内登録の企業など向け
カンボジア通信 No.20/47
2020年7月16日版
カンボジア経済財務省は7月10日、カンボジア在留の外国経済団体などに対し、現在、カンボジア政府が新型コロナウイルス対策として実施している入国規制を、一部緩和する方針であることを説明した。規制を緩和して入国時の負担を軽減し、経済活動を本格的に再開させたい考えだ。
カンボジア政府は現在、入国を希望するすべての外国人に対し、出発国でのPCR検査による陰性証明、滞在期間をカバーする5万ドル以上の医療保険、PCR検査や検査機関の滞在、陽性だった場合の治療費など経費を確保するために、空港で現金3000ドルをディポジットとして支払うことを義務付けている。これに加え、カンボジア人を含むすべての入国希望者に、カンボジア到着後の強制隔離とPCR検査の実施を課している。
今回の緩和措置では、外国人に対する医療保険と3000ドルのディポジットについて、カンボジアの商業省などに登録している会社・団体が保証をすれば不要とすることが示された。出発国でのPCR検査陰性証明や、到着後の強制隔離とPCR検査は変わらず必要となる。また、到着後の検査で、同じ飛行機の乗客に一人でも陽性者がいれば、同機の全員が政府指定のホテルなどで14日間の隔離となる点に変更はない。
登録企業・団体による保証は、現在、政府が新たに立ち上げているシステムを利用。希望する企業・団体は、このシステムに新たに登録し、保証用のQRコードを取得する必要があるという。ただ、このシステムについてはまだ稼働していない。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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