カンボジアへの外国人入国者 第1四半期は16万人で25%増
カンボジア通信 No.22/32
4月30日版
カンボジア観光省によると、今年1月から3月の間に同国を訪れた外国人の数は約16万人にのぼり、前年同期比で125%となったことが分かった。新型コロナの感染拡大により、深刻な打撃を受けたカンボジアの観光業だが、回復の兆しがあるという。プノンペンポスト紙などが伝えた。
観光省によると、16万人のうち約87,000人は空路で3カ所の国際空港からカンボジアへ入国した。この人数は前年同期比で約160%だった。また、陸路や河川でカンボジアに入国した人は約73,000人で、前年同期比で約2倍になった。
外国人の中で最も多かったのはベトナム人で約46,000人。前年同期と比べると10倍以上になっている。第2位はタイ人で約4万人、3位は中国人で約9,800人だったが、中国人は逆に前年同期比で4割減った。続いて米国人、インドネシア人、フランス人、韓国人、マレーシア人などとなっている。
カンボジアは昨年11月から新型コロナのワクチン接種をした入国者の隔離措置を撤廃。3月半ば以降はワクチン接種が完了していれば、到着前後の新型コロナ感染検査の撤廃などを打ち出している。
プノンペンポスト紙によると2021年の外国人旅行者は約196,000人で、2020年の130万人から激減した。さらにその前年、新型コロナがカンボジアでも確認される前の2019年には約661万人の外国人旅行者が訪れている。行動規制の緩和で旅行者はさらに増えることが見込まれているが、コロナ前の水準に戻るまでにはまだ時間がかかりそうだ。