フン・セン前首相、ボアオ・フォーラムで中国の役割を称賛
カンボジアのフン・セン前首相は3月28日、中国海南省で開かれたボアオ・アジア・フォーラムの年次会議の開会式で基調講演をし、「中国の成長と発展モデルは他国と共に繁栄することを可能にしており、自国の成長のために他国を切り捨てるものではない」と、中国の役割を称賛した。
クメールタイムズ紙によるとフン・セン氏は、アジア経済が来年、世界のGDP成長の60%に貢献すると見込まれていることに触れ、「私たちは前進する勢いを維持するために協力する必要がある。法の支配に基づいた多国間主義が、今日の世界にとって真の利益となる」と強調したという。
また、中国の一帯一路構想がアジア大陸の公共インフラの建設を支援してきたことを指摘し、これらのインフラが、カンボジアを含む多くの国々で開発と貧困削減に資するものになっている、と述べた。
ボアオ・アジア・フォーラムは、スイスのダボス会議の「アジア版」を目指し、中国政府主導で毎年開催されている。開催地は、海南省のリゾート地ボアオとなっており、毎年、各国首脳や企業経営者、研究者、NGO代表など政府や民間のハイレベル人材が集まり、アジアや世界の経済、社会状況などについて討議を行っている。