フン・セン氏、バンコクのタクシン氏宅を訪問
クメールタイムズ紙などによると、カンボジア人民党のフン・セン党首は2月21日、タイのバンコクにあるタクシン・シナワット元首相の自宅を訪れて面会した。タクシン氏は汚職の罪などで禁錮刑になった後に入院していたが、2月18日、高齢などの理由で仮釈放された。
同紙によるとフン・セン氏はタクシン氏を訪ね、タクシン氏、次女でタイ貢献党の党首であるペーントンタン氏らと面会した。フン・セン氏はテレグラム・チャンネルに「バンコクのゴッドブラザーを訪ねた。病気にもかかわらず、兄弟のように私たちを迎えてくれた」とのコメントを掲載した。
また、フン・セン氏は「友好を深めるために」、3月にペーントンタン党首をカンボジアに招待する、とした。同紙によると、ペーントンタン党首は3月18日、19日にカンボジアを公式訪問する。訪問の目的は、「隣接する両国の協力関係を深め、カンボジア人民党とタイ貢献党のきずなをより深めるため」と、している。
タイ貢献党は、現在のセター政権の最大与党。タクシン氏が結成したタイ愛国党の流れをくむ人民の力党を前身とするタクシン派の政党。現在のタイ国会では、民主党と共に二大政党を構成する。