ASEAN首脳会議、ミャンマー国軍へ警告

カンボジア通信 No.22/82
11月   12日

東南アジア諸国連合(ASEAN)は11月11日、プノンペンで首脳会議を開き、加盟国でもあるミャンマーの国軍に対し、同国内の和平を構築するために期限を明確に示した計画を策定することを決めた。また、クメールタイムズ紙によると、和平が実現されなければ国軍がASEANの諸会議から排除される可能性さえある、との見方を示した。

 現地紙の報道によると、昨年2月にクーデターで実権を握ったミャンマー国軍は、ASEANとの間で、暴力の即時停止など5項目で合意し、実現に向けて取り組むことを約束した。しかし、進展は見られず、ASEANが設置した特使の派遣も成果を生み出していない。

 現在の議長国であるカンボジアのフン・セン首相はミャンマー問題の解決に力を入れて国軍にアプローチしてきたが、フン・セン首相が強く抗議した民主運動家4名の処刑を実行するなど、国軍側は態度を変えていない。

 ASEAN首脳会議での決定についてミャンマー国軍は、「断固拒否する」と強く反発した。さらに、ASEAN諸国が、国軍がテロ組織と認定する民主化勢力にどのような形でも接触しようとすることを強く非難する、とした。

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