プノンペンの夜間外出禁止、延長へ・デルタ株の感染拡大、警戒強化へ

カンボジア通信 No.21/62
2021年8月14日版


プノンペンポスト紙によると、プノンペン都のクオン・スレン知事は8月18日、これまでにプノンペンで111件のデルタ株による新型コロナ感染が確認されている、と述べた。いずれも外国からの入国者だという。
 感染力が強いとされるデルタ株についてカンボジアの保健当局は、国内で少なくとも494人の感染が確認されたとしている。感染者は、空港からの入国者のほか、タイやベトナムから帰国した移民労働者、医療関係者ら。感染者の所在地は首都と21州に広がり、ほとんどの地域でデルタ株感染が確認された。ブン・ヘン保健大臣は、「国全体では新規感染者は減少傾向にあるが、デルタ株のまん延には十分な注意をしなければならない」と、述べたという。
 また、サム・ヘン労働職業訓練大臣はデルタ株感染の拡大防止策として、工場や企業に対し、従業員に9月10日までに最低2回のラピッド検査を実施するよう指示した。
 新型コロナ対策として、カンボジア各地ではさまざまな活動制限が引き続き適用されている。プノンペンでは、午後10時から午前3時までの夜間外出禁止令が敷かれた。また8月26日まで、店舗におけるアルコール飲料の販売が禁止され、映画館やジム、カラオケやビアガーデンなどの娯楽施設も休止されている。
 カンボジア保健省によると、8月18日までの国内の感染者数は87,723人で、毎日500人以上の新規感染者が確認されている。死者は1,747人。治療中の人は全国で13,619人とされている。





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