カンボジア地方選挙、2022年6月5日に実施へ
カンボジア通信 No.21/18
2021年 3月5日版
カンボジアのフン・セン首相は3月、5年に一度実施される地方選挙について2022年6月5日に行うことを発表した。
カンボジアの地方選挙は、全国1600余りの村や地区で、村・地区評議会の議員を比例代表制で選出する。選挙により第一党になった党の立候補名簿第一位の候補者が、村・地区長となる。
前回2017年6月4日の地方選挙では、フン・セン首相の与党・カンボジア人民党が全体の約7割にあたる1156村・地区で第一党となった。最大野党の救国党は489村・地区で勝利した。人民党の圧勝にみえるが、得票率をみると人民党が50.8%、最大野党だったカンボジア救国党が43.8%であり、接戦だったことがうかがわれる。しかし同年11月には、救国党が解散を命じられ、救国党が得た村・地区の議席は他党に振り分けられている。
地方選は、その翌年に実施される国民議会選挙(総選挙)の前哨戦と位置づけられることが多い。前回2018年の総選挙は最大野党不在のまま実施され、125議席のすべてを人民党が独占しており、今回の総選挙でも与党の「安定」を揺るがす野党の存在はない。したがって、国民が与党をどう評価するか、投票率が「信任」の指標のひとつとなるとみられる
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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