茂木外相、カンボジアを訪問
ビジネス往来の早期再開を

カンボジア通信　No.20/58
　　2020年8月26日版 

茂木敏充外相は8月21、22の両日、カンボジアを公式訪問した。パプアニューギニア、ラオス、ミャンマーを含むアジア歴訪の一環で、フン・セン首相、プラック・ソコン外相とそれぞれ会談し、人の往来の再開や新型コロナウイルス関連の支援策などについて協議した。

　在カンボジア日本国大使館によれば、会談では、現在、新型コロナウイルスの感染予防のために制限されている両国間の人の移動について茂木外相から、入国後14日間の自宅等待機は維持しつつ、双方向の長期滞在者の往来を可能とする「レジデンストラック」を9月上旬にも開始したい、またカンボジアからの国費留学生の早期入国を認めることなどを提示。カンボジア側からも賛意や感謝の意が示された。

　今回の合意により、日本からカンボジアへの移動についての変更点はないが、カンボジアから日本への移動について一定条件のもと緩和策がとられる見込みだ。「レジデンストラック」の詳細については、今後外務省ホームページで周知される。

　カンボジアは現在、新型コロナウイルスの感染予防措置として、マレーシアとインドネシア、フィリピンからの入国を一時停止している。また、そのほかの国についても、観光ビザや到着ビザ、eビザの発行は停止しており、入国に際しては出発前・到着後のPCR検査の義務化や強制隔離など厳しい防疫策をとっている。また、成田とプノンペンを結ぶ全日空の直行便は運休が続いている。

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