カンボジア内相、「警察官の縁故採用はしない」

カンボジア通信 No.21/6
  2021年 1月 22日版 

カンボジアのソー・ケン内務大臣は1月20日、同国西部バッタンバン州で開かれた卒業式に参列し、「どんなに頼まれても縁故採用はしない。しっかり勉強して試験を通って警察官になって欲しい」と、述べた。

 プノンペンポスト紙によるとソー・ケン内相は、スピーチの中で、「不正に手を貸すことはできない。例外はない。どんなにあなたが素晴らしい人であるいは個人的な友人であっても助けることはできない。どうか私に依頼しないで欲しい。頼みをきけば不正になり、改革の方針に反する。しっかり学校で勉強をして試験を受けて欲しい」と、述べた。

 ソー・ケン内相は、1979年ごろの警察官の採用について語った。ポル・ポト派政権が崩壊した直後、カンボジアはまだ混乱状態にあり、内務省はどんな人でも警察官として採用したという。「小学3年生ぐらいまでしか学校に行っていなかった人でも、歓迎した。ポル・ポト時代に高い教育歴のある人たちが殺害されてしまったという事情もあるからだ。でも今は2021年だ。あの頃とは違う」

さらに、「若者たち、学生たちは一生懸命勉強して欲しい。保護者の皆さんは、子供たちを学校へ行かせて欲しい。教育は生涯にわたる宝になる」と、語った。

 世界各国の不正や腐敗状況を調べている国際NGO、トランスペアレンシー・インターナショナルのカンボジア代表者はプノンペンポストの取材に対し、内相の発言は歓迎すべきことであり、警察官だけでなくすべての公務員にもこの考え方を広げるべきだと指摘した。「縁故ではなく、能力や経験、知識などをもとにした採用システムを確立し、質の高い行政や法執行を目指すべきだ。縁故主義はカンボジアでは今もはびこっている。これを終わりにし、完全に透明で公平な採用システムを作っていかなくてはならない」と、話した。

 

 

 


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