カンボジア最大のオンライン・スーパー
「非接触」の配達サービスを開始

カンボジア通信 No.20/30
  2020年5月8日版 

新型コロナウイルスの感染拡大は、さまざまな産業にイノベーションをもたらす機会にもなっている。カンボジアで最大のオンライン・スーパーマーケット「デリショップ・アジア」は、社会的距離を保ったまま安全に食料品などを配達する非接触のデリバリーサービスを開始する。

 クメールタイムズ紙によると、この新しいシステムでは、スタッフは社会的距離(ソーシャルディスタンス)を守り、配達時には消毒剤を利用し、定期的に体温をチェックする。賞品の保管倉庫や配達ボックスも洗浄や消毒を定期的に実施する。

 同社の説明では、注文を受けた後、商品は衛生的にパッケージされる。配達人はそれを注文した人の指定の場所に運び、連絡。配達人は数メートル離れた場所から、注文者が荷物を確認するのを見守る、という手順だ。

 さらに、支払いはキャッシュレスでも可能になっており、同社側もキャッシュレスのオンライン支払には割引などのインセンティブを設定し、安全で便利な支払方法を推奨している。同社は、「非接触配達とオンライン支払で、配達者とお客様の接触を最小限に減らし、ウイルスの感染拡大を防ぐことができる」と、している。

 デリショップ・アジアは、プノンペン国内で最大規模のオンライン・スーパーマーケット。約9000種類の品ぞろえがある。最低10ドルの注文が必要で、配達料は1ドル。50ドル以上の注文で配達料は無料になる。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、外出を自粛する人たちが増え、カンボジア国内のレストランやスーパーマーケットでは、持ち帰りや配達システムを導入する店舗が増えた。カンボジアではすでに1カ月近く新規感染者が確認されておらず、楽観ムードが広がっているが、保健省は「引き続き警戒をしてほしい」と呼びかけている。引き続き、持ち帰りや配達のニーズは高まるものとみられている。

 



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