日本カンボジア協会代表団のシハモニ・カンボジア国王陛下拝謁に関するカンボジア国営テレビ放送TVKニュース報道(2019年12月10日午後7時)

(国王拝謁テレビ放送中のアナウンサーのクメール語報道内容の和訳は、以下の通りです。)

2019年12月10日、シハモニ・カンボジア国王陛下は、王宮において、日本カンボジア協会会長高橋文明元駐カンボジア日本国大使が率いる同協会代表団に対し、拝謁を賜った。コン・サム・オル副首相兼王宮大臣が陪席した。

高橋文明元大使は、拝謁に当たり、日本の伝統工芸家が制作したその良き伝統文化を体現する竹細工の素晴らしい思い出となる花器(末尾注)を国王に贈呈した。この返礼として、国王陛下は、強靭さと力を体現する象を象ったクメール伝統工芸による銀製の置物を日本カンボジア協会会長に名誉ある王家の記念の品として贈られた。

謁見において、カンボジア国王陛下は、日本カンボジア協会の会長及びすべての代表団々員に対し、温かく親身な歓迎の祝辞を述べられるとともに、国王ご母堂であられるカンボジア国王妃の祝意とともに同席できず残念である旨の辞を伝えられた。また、国王陛下は、日本カンボジア協会会長に対し、今回、代表団を率いてカンボジアを訪問したことに謝意を表明されるとともに、この訪問により、カンボジアと日本の両国間において、常に、すべての分野において持続的で強靭な発展と協力の関係を更に築いて行くことができる旨述べられた。

これを受け、日本カンボジア協会会長は、国王に対し、代表団のために貴重なお時間を割いて頂いたことに対する感謝の意とともに、崇敬の念と国王及びご母堂王妃のご健勝を祈念する旨をお伝えした。また、2020年の新年を迎える良き季節に際し、同会長は、自身及び代表団全員を代表して、国王及びご母堂王妃が、永遠に、幸運、健康及び長寿に恵まれ、以って、その子供である国民の安らぎの木陰となり、敬愛の的であり続けることを祈念した。

また、同会長は、同協会のこれまでの活動について報告し、特に、(協会が一般社団法人に移行する前の2014年4月以前の)次の活動について触れた。

-1988年以来36年間、会報「カンボジア」を毎年発行(全102号)し、広く一般に領布した。

同誌は、協会によるカンボジアに関する研究調査のほか、カンボジアに関する様々な分野の情報(歴史、和平過程、外交、政治、経済、社会、文化面を含む。)を掲載して、カンボジア事情を広く紹介している。

-日本国内及びカンボジアにおいて、講演、セミナー等の開催や、報道機関のインタビュー等を通じ、カンボジア事情や日本カンボジア関係について、紹介した。

-カンボジアに現地調査団を派遣した(1989年、1992年、1994年、1999年等)。

-また、短期のカンボジア訪問の際には、指導層と会談し、フン・セン首相とは、2001年2月、2003年11月及び2009年3月(いずれも、当時の今川会長)、シハヌーク国王とは、2001年、2002年及び2003年(同上)に会談し、両国関係の促進を図ってきた。

-他方、カンボジアの指導者が日本を訪問する場合には、その歓迎会合を主催してきている。

-カンボジアの難民に対し、日本及びカンボジアにおいて、援助を供与するとともに、日本におけるカンボジア人難民に対しては、日本語教材を供与した。

-日本において、カンボジア外交官に対し、行事や国内旅行を実施した。

-カンボジアにおいて活動する日本のNGOと協力してきた。

カンボジアジア国王陛下は、日本カンボジア協会の役員と会員に対し、そのカンボジア支援とカンボジアの復興に寄与する主要分野における計画や事業に係る活動の実施のために最善を尽くしてきたことについて支持と感謝の念を表明した。国王陛下は、また、カンボジアの開発が着実、かつ、速やかに進展することに寄与するあらゆる種類の価値ある貢献を日本国政府が行っていることについて、感謝と評価の念を表明した。

更に、カンボジア国王陛下は、新年に当たって、日本カンボジア協会の会長とすべての会員に対し、健康とその活動の更なる成功を祈念した。

(注)駿河竹千筋細工(静岡県)花器 登龍

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