ケム・ソカ元カンボジア救国党党首に禁錮27年の判決

カンボジア通信 No.23/18
3月 3日

カンボジアのプノンペン地方裁判所は3月3日、国家反逆罪に問われている旧カンボジア救国党のケム・ソカ元党首に対し、禁錮27年の判決を言い渡した。、ケム・ソカ元党首はカンボジア救国党の共同創設者。同党はカンボジアの最大野党だったが、2017年に解党を命じられた。

 

クメールタイムズ紙などによると、ケム・ソカ元党首は2017年9月、「アメリカと共謀して国家転覆を企てた」として逮捕された。党首の逮捕に伴い、救国党は最高裁判所の命令で解党され、100名あまりの主な党員はそれから5年間の政治活動を禁じられた。

今回の判決でケム・ソカ元党首には、プノンペン地裁の許可がない限り自宅から出てはならないとする自宅軟禁が言い渡された。また、政治活動を禁じられ、家族以外との面会を禁じられた。

 

カンボジアでは今年7月に国民議会選挙が予定されている。5年前、2018年の総選挙では、直前に最大野党である救国党が解党されたため、フン・セン首相の与党、カンボジア人民党が全議席を独占する事態になった。

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