2023年の最低賃金、9月21日に決定へ

カンボジア通信 No.22/65

9月14日


2023年1月からの最低賃金を決定する政府と労使による最低賃金諮問委員会は、9月21日に金額を最終決定する、と発表した。プノンペンポスト紙が伝えた。

 最低賃金諮問委員会は、カンボジア政府、カンボジア縫製業協会など雇用主側、労働組合の代表者が集まり、縫製業と製靴業の労働者についての最低賃金を協議し、その結果を政府に答申する。政府はこれを受けて最終的な最低賃金を決定する。

 プノンペンポスト紙によると現在、雇用主側は月額197ドル、政府は198ドル、労働組合側は206~214ドルを提示しており、まだ合意に至っていない。

 2022年の最低賃金は月額194ドルだった。諮問委員会が192ドルで答申したものに、フン・セン首相が2ドルを加える指示を出して最終的に194ドルとなった。

 カンボジアでは2013年から2017年にかけて、最低賃金が月額80ドルから153ドルへと急激に上がった。しかしここ数年は毎年1%前後増で抑制されている。

 同紙によると、労働組合側は最低賃金の引上げに加え、交通費や食費の引上げや、通勤の際の安全確保、社会保険の拡充などを求めているという。



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