食品安全法案、年内に成立へ
カンボジア通信 No.21/10
2021年 2月 5日版
カンボジア商業省によると、国内で生産、製造される食品の安全を確保するための「食品安全法」が2021年内にも成立する見通しとなった。プノンペンポスト紙が報じた。
同紙によると、食品安全法案は11章53条からなるもので、2015年から準備が進められていたという。内容は、食品を安全に製造・生産するシステムを確立し、食品を原因とする汚染や危険を取り除き、消費者の健康と安全を守る目的だという。また、加工食品、非加工食品とも対象とし、生産農家から消費者にわたるまでの全工程の安全性について定める。
商業省は2月8日に経済財務省と会合を開き協議したのち、閣僚会議に提出するとしている。何点かの修正を経て、年内には成立する見通しだという。
商業省の高官は、食品安全法の成立により、カンボジアへの食品産業の投資が増加することが期待されるほか、観光業にも良い影響を与えるだろう、としている。
カンボジア国内では新型コロナの感染拡大に伴い、外国人旅行者に高く依存していた観光業は深刻な打撃を受けた。しかし、国外への移動が難しくなったことにより、食品や娯楽の国内需要は高まっており、農業、食品加工、漁業といった分野については、政府による重点的な取り組みが始まっている。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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