フン・マネット首相、ミャンマー国軍トップと会談
カンボジアのフン・マネット首相は11月8日、中国雲南省昆明で、ミャンマー国軍のトップであるミン・アウン・フライン最高司令官と会談した。クメールタイムズ紙によるとフン・マネット首相は、ミャンマーにおける危機の平和的解決を求めた。
雲南省では11月6日、7日に第8回大メコン圏(GMS)サミットが開かれており、フン・マネット首相、ミン・アウン・フライン最高司令官ともこの会議に参加していた。フン・マネット氏がミャンマー国軍トップと会談するのは、就任後初めて。
クメールタイムズ紙によるとミン・アウン・フライン氏は、ミャンマーの政治情勢と、今後予定されている総選挙の準備について説明をし、ミャンマーの危機解決に向けたカンボジアの取り組みに感謝の意を表明したという。これに対しフン・マネット首相は、ミャンマーの危機解決のためには、暴力の即時停止、すべての当事者による建設的な対話を通じた平和的解決の模索などを含む「ASEAN5原則」を遵守することが必要だと強調した。5原則は、ASEANとミャンマー国軍が平和的解決に向けて合意した項目だが、今も実現されていない。
2021年2月にクーデターで実権を握ったミャンマー国軍は、少数民族勢力や民主派勢力との武力衝突を続けており、子どもたちを含む多数の国民が犠牲になっている。中国など一部を除く国際社会の多くの国がミャンマー国軍による支配を正式な政権とは認めていない。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/501588093/pm-hun-manet-wishes-for-myanmar-crisis-resolution-in-meeting-with-junta-chief/)