シーゲームの聖火「平和の炎」を点火
カンボジア通信 No.23/22
3月 23日
カンボジア北西部のシェムリアップで3月21日、今年同国で開催される東南アジアのオリンピック「第32回東南アジア大会(SEA Games)」と「第12回ASEANパラゲーム」の聖火である「平和の炎」の点火式が行われた。クメールタイムズ紙などが報じた。
同紙によると、セレモニーでは、シハモニ国王が聖火をトーチに移した。炎は、平和、友情、寛容、そして希望を象徴するものだという。聖火は長さ74センチ、重さ約1キロのトーチに灯され、東南アジア各国をめぐり、4月27日にプノンペンの会場に戻ってくる。
最初のランナーであるヴァ・ミトナさんは、昨年のシーゲームで金メダルを獲得したテコンドーの選手。ミトナさんは、大役に感激して涙を浮かべながら、「シーゲーム開催国の選手として、しっかりと準備をして試合に臨みたい。今回も金メダルを獲得することを目指す」と、語った。ミトナさんはアンコール遺跡の周囲を走り、その後聖火はタイ国境付近へと向かったという。
シーゲームはプノンペンの会場で5月5日から7日にかけて36競技が行われる。ASEANパラゲームは6月3日から9日にかけて13競技が行われる。カンボジアオリンピック委員会によると、東南アジア10カ国から少なくとも11,000人以上の選手が参加する見込みだという。カンボジア選手は1,300人余り。最も多いのはタイの選手で、1,755人にのぼる見込みだ。