カンボジア北部で洪水の被害続く
カンボジア通信 No.21/72
2021年9月27日版
カンボジア北部のバンテアイミエンチェイ州を中心に、豪雨による洪水の被害が続いている。クメールタイムズ紙によると、9月26日までに約6,700世帯が被害を受け、736世帯が避難をしているという。田畑が水没し、農作物にも影響が出ている。
同紙によると、洪水は9月半ばより続いており、バンテアイミエンチェイ州では被害は30カ村に及んだ。被害を受けた地域の人々には、カンボジア政府から援助物資が支給された。また、約17,000ヘクタール田畑が洪水の影響を受けたという。
さらに、橋や道路が倒壊または崩壊する恐れがあるとして、同州では一部の道路でトラックや重機の通行が禁止されている。
バンテアイミエンチェイ州のほか、北部のプレアビヒア州でも川の増水が続いている。同州を流れるセン川は9月25日の時点で推移が11.38メートルに達しており、氾濫水位の11.50メートルに近づいている。降雨が続くとの予想も出ており、州当局は洪水や鉄砲水の危険があるとして、住民に注意を呼びかけているという。