カンボジア、初めての国際地雷除去訓練を開催
カンボジア通信 No.23/67
9月 14日
カンボジア政府が主催する、初めての国際人道地雷除去訓練が9月13日、コンポンスプー州で始まった。東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大国防相会議で合意された枠組みで実施される。
この訓練は、カンボジアのほか、米国、豪州、ブルネイ、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、ラオス、フィリピン、ロシア、シンガポール、ベトナムの計14カ国から450人が参加し、10日間実施される。クメールタイムズ紙によると、訓練は中国人民軍との共同主催で、参加国に対してはカンボジアの地雷除去能力を示す場になるという。
10日間の訓練では、参加者たちがカンボジア国内の地雷除去関連地域を訪れ、人道的な地雷除去の様子を視察する。また、参加国それぞれの知見を交換する機会も設け、参加国間の交流にも役立てるという。
カンボジアでは1970年代以降の紛争により、国内に多くの地雷や不発弾が残され、1991年の内戦終結後、政府は国際的な支援を受けながら地雷・不発弾の除去に取り組んできた。地雷・不発弾はまだ国内に残るが、国内に蓄積された技術や知見は世界でもトップレベルといわれ、同様に地雷・不発弾に苦しむ他国での除去活動や技術協力にも積極的に取り組んでいる。