カンボジア、7月中には首都のワクチン接種完了へ

 

カンボジア通信 No.21/44
2021年 6月 11 日版   

カンボジア政府は、プノンペンでの新型コロナワクチンの接種を7月までに終わらせる計画であることを明らかにした。プノンペンポスト紙が報じた。保健省報道官によると、プノンペン都では200万人以上が接種を終える予定だという。

 報道官によると、プノンペン都内のワクチン接種会場を視察したところ、各地で目標の接種数に至るよう取り組みがなされているという。「遅くとも7月中には、プノンペンの14区で接種を終えることができるだろう。6月9日時点で、170万人以上の接種が済んでおり、未接種の25万人余りについても間もなく接種が実施される」と、述べた。

 カンボジア全国では、6月10日までに約280万人、目標の1,000万人の約27.95%へのワクチン接種が終了している。カンボジア政府は、感染が急拡大した首都プノンペンで集中的にワクチン接種を終える戦略をとっており、プノンペンでの接種が終われば、全国の州でのワクチン接種も本格化する見込みだ。

 一方で新型コロナの感染者数の累計は全国で36,000人を超えた。1日の新規感染者は現在も600人から700人で、減少傾向にはない。市中感染が圧倒的多数を占めるものの、国外から持ち込まれるケースも連日数十件あり、懸念される。また、プノンペンでは工場でのクラスター感染が報告されるなど、ワクチン接種が進む一方でまだその成果が見られないのが現状だ。

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