アンコール遺跡群への外国人客が減少
新型コロナウイルス感染拡大が影響か
カンボジア通信 No.20/6
2020年2月2日版
カンボジアのアンコール遺跡群に、1月に訪れた外国人客は222,561人で、前年同期に比べ17.9%減少した。1月初旬に中国で報道されて以来、拡大している新型コロナウイルスの感染拡大が影響しているとみられる。クメールタイムズ紙が報じた。
アンコール遺跡群の1月の入場料収入は約1,000万ドルで、これも前年同期比で14.8%下落した。遺跡群への入場料は、1日券が37ドル、3日券が62ドル、1週間券が72ドルとなっている。外国人観光客のうち、最も多いのは中国人で、続いて韓国、米国となっている。
カンボジア中央銀行が1月上旬に発表した報告書によると、同国を訪れる外国人客は2020年も引き続き増えるものの、その伸び率は前年比6.1%増の710万人で、2019年の前年比8.7%増に比べ、鈍化する見込みだという。
なかでも世界遺産アンコール遺跡への外国人観光客は、新型コロナウイルス感染拡大以前にも、減少傾向にあった。2019年に同遺跡群を訪れた外国人観光客は約220万人で、2018年の250万人より15%も減少した。
これについて、カンボジアのフン・セン首相は、「カンボジアの観光地が多様化し、観光客が海浜部のシアヌークビルなど別の観光地へと分散したことの証だ。全国でみればわが国を訪れる外国人客は増えている」と、している。
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