2020年の最低賃金は?
カンボジア通信 #6
2019年9月19日版
カンボジアの最低賃金について話し合う労働諮問委員会が9月18日、開かれた。カンボジアの最低賃金は、毎年、労働職業訓練省、経営者側、労働者側の3者による労働諮問委員会で話し合われ、政府に提言される。政府が最終的な決定をした後、1月1日から適用される。現在の最低賃金は月額182米ドル。
クメール・タイムズ紙などによると、18日の委員会では、労働者側から195米ドル、政府から187米ドル、経営者側から186米ドルとの提案があった。労働者側からは、安全な交通移動手段の確保、無料または安価な食事の提供など14項目にわたる要求も提出されたという。
3者による労働諮問委員会が設置されたきっかけのひとつは、2013年の国民議会選挙で最低賃金引上げを掲げた野党勢力が大きく躍進したこと。当時、各地の工場でワーカーたちのストライキが頻発したことも、影響しているとみられる。
カンボジアの最低賃金は2013年には80米ドルだった。以後、労働諮問委員会で毎年引き上げられ、5年後の2018年には2倍の160米ドルになって、その後も上がり続けている。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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