カンボジア、中国とブラジル提案のウクライナ和平案を支持
ウクライナ紛争は解決の糸口が見つからないまま泥沼化しているが、欧米を中心とする西側諸国と、中国などを中心とするグローバルサウスが「和平案」をめぐり、主導権争いをしている。カンボジアは、ウクライナ主導で6月にスイスで開かれた和平サミットには欠席をしたが、中国とブラジルが発表した別の和平案を支持することを表明した。
クメールタイムズ紙などによると、チュム・スンリー外務国際協力省報道官は6月28日、中国とブラジルが共同で発表した「ウクライナ危機に関する共通理解の6項目」を支持すると表明し、カンボジアの立場を強調した。
報道官は、①緊張の高まりを防止し、ウクライナとロシアの参加する対話に適した環境を作ること ②人道危機の悪化を回避すること ③核危機を回避すること ④食料安全保障、エネルギーなどの安定性を改善することーーなどが優先事項だと説明し、それらが「6項目」には含まれていると説明した。