フン・セン首相「軍事支援と人道支援を混同しないで」

カンボジア通信 No.23/07
1月 26日

カンボジアのフン・セン首相は1月26日、「カンボジアはウクライナに軍事支援をしている」としたテレグラム・チャンネルの内容を否定した。プノンペンポスト紙が報じた。

フン・セン首相は、昨年11月にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナに対し地雷除去技術支援をすることで合意した。これに基づき、1月半ばにはウクライナの地雷除去要員がカンボジアを訪れ、カンボジア政府地雷除去センター(CMAC)で1週間のトレーニングを受けた。日本の国際協力機構(JICA)も協力している。

プノンペンポスト紙によるとフン・セン首相は、「我々にはウクライナに軍事支援をする力はない。カンボジアはウクライナの地雷除去要員の訓練を支援しただけであり、それは純粋な人道支援である。軍事支援と人道支援を混同しないで欲しい」と、述べた。

同紙によると、カンボジアはこれまでも、国連平和維持軍としてマリ、南スーダン、レバノン、中央アフリカに駐留し、シリア、チャド、キプロス、コロンビアなどに地雷除去技術の支援をしているという。フン・セン首相は「地雷除去の方法を知りたいという国は、ロシアも含め、どうか我が国へ来て欲しい。訓練の支援をする」とも語った。




Related Articles

メニューを閉じる