アンコール遺跡の入場料、前年比3倍に 2022年1~3月期
カンボジア通信 No.22/25
4月8日版
カンボジア北西部にあるアンコール遺跡群の外国人入場者が、今年1月から3月の第1四半期で約2万人となり、入場料収入は前年同期比で3倍以上の約82万ドルにのぼることが分かった。新型コロナの感染拡大で急激に落ち込んだ観光業が回復の兆しを見せている。クメールタイムズ紙が報じた。
同紙によると、今年1月から3月の間、アンコール遺跡群には19,840人の外国人観光客が訪れた。これは、前年同期の4,482人を大きく上回る。また、今年1月から3月の入場料収入は815,574ドルで、前年同期の185,079ドルを大幅に上回った。
カンボジアでは、新型コロナの新規感染者が一日30人前後と落ち着いており、国内ではワクチン接種も進んでいる。3月には、ワクチン接種を完了したことなどを条件に、入国者への強制隔離や到着時検査を撤廃したことも、観光客増の後押しになったとみられる。
一方で感染が完全に抑制されたわけではなく、今後も「ウィズコロナ」の社会活動は続く。カンボジア政府は、観光業界に対し、観光客を受け入れながらも、引き続き可能な感染予防策を徹底するように通達している。