カンボジア観光省「今年中の観光客受け入れ目指す」
カンボジア通信 No.21/41
2021年 5月28日版
カンボジア観光省は「外国人観光客を2021年第4四半期に歓迎するための準備」と題した動画を発表した。この中で同省は、ワクチン接種などの条件を満たした外国人観光客を受け入れる準備を進めている、と明らかにした。
動画によれば、「観光省は今年10月から、ワクチンを接種した外国人客に対して、強制隔離を免除または短縮できないか、その可能性を探っている」としている。別の報道によれば、外国人客の受け入れは「感染リスクの低い国・地域」に限定されるとの情報もある。
観光省によれば、2020年にカンボジアを訪れた外国人客は約131万人で、前年の661万人から80.2%減少した。観光産業は国内市場の拡大に力を入れたが、こちらも900万人で前年比20%の減少だった。
こうした動きがある一方、カンボジア国内の感染状況は再び増加傾向にある。保健省によると、5月27日現在の感染者数累計は27638人。死者は194人だ。24時間以内の新規感染者数は649人で、数日前に400人台まで減少したが再び増加傾向に戻ってしまった。ベトナム国境のスバイリエン州では工場のクラスター感染が発生しており、各地で工場での感染防止策の徹底を呼びかける動きが強まっている。