水祭りは予定通り ボートレースには昨年を上回る観客見込み

カンボジア通信 #18
 2019年11月5日版

11月10日から3日間にわたり、カンボジアの水祭りが行われる。首都プノンペンでは、各州の代表チームらが集う恒例の「ボートレース」が開かれ、応援や観光の客でにぎわう。今年は旧救国党のサム・レンシー党首が「9日に帰国する」との宣言しており、政府は、治安対策を強化しているが、同時に「今年も予定通りに水祭りを行う。国民は政治的な動きを心配しないで楽しんで欲しい」と、呼びかけている。

 クメールタイムズ紙によると、ボートレースには297隻のエントリーがあり、約19,000人の漕ぎ手が参加するという。レース参加者が増えたことで、見物客数も昨年の450万人より増えるものと関係者は見込んでいる。昨年は、群衆のため182人が迷子になったりしたが、今年は、保健省が、1、000名の保健官、66台の救急車等を配置するほか、交通巡査を含む5,000名の警官も配置される。

ボートレースは水祭り伝統の行事で、各地で実施されるが、プノンペンの王宮前をスタート地点とするこのレースが最も盛大で、各地からの応援も熱が入る。また、夜間には、14隻の電飾を施したボートが川面に並び、祭りのムードを盛り上げる。

 水祭りは、カンボジアの雨季が明けたことを祝う行事で3日間が祭日となる。今年はその前日、9日が独立記念日にあたるため、4連休(振替休暇がある団体・企業などは5連休)となる。過去には、政情不安や干ばつ被害などに配慮してボートレースなどの祭典が中止されたこともあるため、今年の判断が注目されたが実施されることになった。

引用:クメール・タイムズ紙







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