カンボジア政府、コロナ予防策の違反者を罰する法律制定へ

カンボジア通信 No.21/17
2021年 3月2日版

クメールタイムズ紙によると、カンボジア政府は新型コロナの感染防止策に従わなかった場合の罰則を含む法律の制定を目指している。

閣僚会議の声明によると、フン・セン首相のもと開かれた閣僚会議は2月28日、「新型コロナウイルスおよびそのほかの死に至る可能性もある深刻な感染症の感染を予防するための方策」と名付けられた6章18条からなる法案を承認した。

法案は、「人々の生命、公衆衛生と社会秩序を守り、およびカンボジアの社会や経済に対する感染症の衝撃をできるだけ小さくすること」を目的とする。

具体的な方策として、これまでも保健省が示してきた感染防止策である手洗いやマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保、隔離指示に従うことなどが含まれる。これらに従わない場合は、社会に感染のリスクをもたらしたとして、罰則が設けられる。

閣僚会議の関係者によると法案に盛り込まれた罰則の内容は、例えば、感染していないが隔離を指示された人が隔離場所から逃げた場合は9か月から3年の禁固および500ドルから1250ドルの罰金。また、感染者が逃げた場合には、最長10年の禁固および2500ドルの罰金、などとなっている。

法案は今後、上院と国民議会の審議を経て成立する。

新型コロナの感染予防策をめぐっては2月下旬、閣僚会議が、以前よりも厳しい罰則規定を承認した。例えば保健省が定める予防策を実施しない、あるいは検査などに協力しない店舗などは閉鎖命令やライセンスの没収もあり得るとした。また、隔離に従わない外国人に対しては、強制帰国、再入国禁止の措置がとられる可能性がある。

カンボジア国内では2月20日に3度目になる市中感染が発生。3月2日までに320人の感染が確認された。その発端は、ソカホテルに隔離されていた外国人が警備員にわいろを渡して抜け出し、都内のサービスアパートやクラブ、飲食店などを転々としたことだとされる。プノンペン都内では感染者の居住地など70カ所以上が封鎖され、学校も休校になった。最も感染者が多いのは中国人で、シアヌークビルの滞在者にも広がっており、プレアシアヌーク州でもホテルなどが封鎖されている。


[日本カンボジア協会のご入会 ]
  こちらよりご覧ください

メニューを閉じる