カンボジアからの縫製品輸出
大幅減の見込み

カンボジア通信 No.20/27
  2020年4月30日版 

クメールタイムズ紙が引用した国営通信によると、4月から6月期のカンボジアの縫製品・製靴品輸出は、前年同期比で50~60%まで落ち込む見通しだという。労働職業訓練省の報道官が明かした。

 報道官によると、今年1月から3月期の輸出は前年比で80%だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、カンボジアの縫製品の主な輸出先である欧州連合や米国に、大きな打撃を与えている。このため、カンボジア国内では4月後半から、10社前後の工場が操業を一時停止しており、約6000人の従業員に影響を与えているという。

同紙によると、1月から3月の間では、国内で130カ所の工場が操業を一時停止、10万人近い労働者が影響を受けた。カンボジア政府は、一時休業の縫製工場ワーカーに対し、$70の休業手当を支給するよう雇用者側に指示。$40は政府が負担し、$30は工場が負担しているという。

 カンボジア縫製業経営者協会(GMAC)は、「現在の世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちすべての生活とビジネスに混沌をもたらした。この困難な状態を乗り切るために、すべての関係者に対し、ともに生き延びるための協力を呼びかける」と、している。

 カンボジア国内ではこれまで122人の感染が確認されている。そのうち110人以上がすでに回復しており、新たな感染者が確認されない状態が2週間以上続いている。国内では、感染拡大を抑制しつつある、との楽観的な見方もあり、経済活動の再開と回復が次の課題、とされている。

 

 

 



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