フン・セン首相「カンボジア正月は平常通り実施」新型コロナで集団免疫得たとの見方

カンボジア通信 No.22/24
3月31日版


カンボジアのフン・セン首相は325日、コンポンスプー州の国道51号線の開通式であいさつに立ち、414日から16日までのカンボジア正月の連休について、今年は平常通り実施する、と述べた。新型コロナの影響で2020年のカンボジア正月の連休は「延期」となり、昨年2021年の正月にはプノンペンなどでロックダウンが実施された。

 プノンペンタイムスによるとフン・セン首相は、カンボジア国内では新型コロナのワクチン接種が進んでおり、集団免疫が獲得できたとの見方を示した。一方で、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保、手洗いの励行など感染予防策は引き続き順守するように求めた。また、首相自身、「今年は遠くへ出かけることなく、シアヌークビルで3日間を過ごすつもりだ」とも述べた。

 カンボジアでは2月半ばにオミクロン株による感染が急増したが、3月末では130人前後にまで落ち着いている。また、人口の約8割がワクチン接種を2回完了し、5割以上が3回目のブースター接種を終えるなど、高い接種率となっている。

 カンボジアのトン・コン観光相は、331日、カンボジア正月には国内客のほか外国人観光客も増加する見込みであると述べた。カンボジアは3月半ばより、空港到着時に取得するアライバルビザの発行を再開した。また、ワクチン接種者であれば、入国時の隔離が不要になるなど、大幅な制限緩和を実施している。トン・コン観光相は、「各地の観光地で、楽しいイベントを用意していると聞いている」と述べ、新型コロナで深刻な打撃を受けたカンボジアの観光業の復興に期待をかけた。

 

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