増えるフードデリバリー 配達人の感染予防、徹底を

カンボジア通信 No.21/35
2021年 5月7日版  


新型コロナ感染予防のロックダウンが解除されたプノンペンだが、公設市場の閉鎖は続き、レストランの営業も持ち帰りやデリバリーのみとなっている。その中で食材や食品のデリバリーサービスの利用者が急増。感染予防には適切とされるが、一方で配達人の感染が懸念されている。

 クメールタイムズ紙によると、プノンペン都は5月6日に開いた感染対策会議で、すべてのオンラインサービス業者に対し、配達人の感染予防を徹底することが必要だと指摘した。配達の際の品物の受け渡しや、現金の受け渡しにより感染しないようにする必要がある、としている。

 実際に配達人から感染が拡大したケースがあるかどうかは不明だが、ロックダウン中も、リスク感染が特に高い地域を除いてはフードデリバリーが許可されていたこともあり、デリバリーによる感染拡大の懸念も指摘されていた。このため、各業者とも配達人の健康状態を注意するとともに、商品は直接ではなくカゴに入れて引き渡したり、置き配をしたり、支払いはなるべくオンラインにするなどの工夫をしている。

 カンボジア国内では5月6日までに17,621人が感染。1日の新規感染者は500人~600人という日が続いている。治療中の人は全国で1万人を超えた。カンボジア政府は、新型コロナ患者の受け入れをこれまで公立病院に限定してきたが、一定の環境が整っている民間病院にも受け入れを許可し始めている。

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