フン・セン首相、インドネシアでのASEAN首脳会議に参加へ



カンボジア通信 No.21/29
2021年 4月16日版   

クメールタイムズ紙によると、カンボジアのフン・セン首相は4月24日にインドネシアのジャカルタで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議に参加することを表明した。特別首脳会議は、軍部によるクーデターで混乱するミャンマー問題について協議する予定だ。

 フン・セン首相はフェイスブックページ上でジャカルタを訪問することを発表し、そのために新型コロナのワクチンを接種したことや、渡航に必要な検査を受けることを明かした。また、カンボジアに帰任後は新型コロナの検査と、14日間の隔離を実施するとも話した。

 ミャンマーでは2月1日に国軍がクーデターを起こし全権を掌握。国民は不服従運動を繰り広げ、抗議行動は全国に広がったが、軍部の武力による弾圧でこれまでに700人を超える犠牲者が出ている。

 ミャンマーも加盟国であるASEANには「内政不干渉」の原則があり、加盟国がお互いに国内問題と主張する事象について干渉しないことが通例となっている。しかし、今回の事態は加盟国から国際政治上も人道上も看過できない事態との声があがり、特別首脳会議を開くことになったとみられる。

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