カンボジア・ベトナム国境
物流以外は閉鎖

カンボジア通信 No.20/17
  2020年3月20日版 

カンボジア・ベトナム両国は新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために国境を閉鎖したが、両国間の物流を確保するため3月20日、スバイリエン州の国境を一部開くことで合意した。

 クメール・タイムズ紙によると、3月15日、ベトナム側が一方的にカンボジア国境を閉鎖し、両国間の人とモノの動きを禁じた。このためカンボジア側も20日からベトナム国境を閉鎖することを決めたが、一方で物流ルートを確保することについて協議を重ねていた。

 報道によると、両国は、スバイリエン州バベット(ベトナム側はモクバイ)の国境について、貨物トラックの通行を許可することで合意した。ただし、運転手はウイルス感染を阻む防護服や装備を着用することが義務付けられ、国境を越えた後、貨物を搭載するトラックと運転手を変更すること、としている。

 カンボジアは、野菜を含む食料品など、日常生活の必需品の多くをベトナムから輸入しており、ベトナム国境が閉鎖されれば、カンボジアの人々の暮らしに甚大な影響が出ると懸念されていた。

 カンボジア国内では19日、さらに10人の感染者が確認され、全部で47人となった。新たに感染が確認された10人は全員がマレーシアでの宗教行事に参加。6人がカンボジア人、4人がマレーシア人だという。

[日本カンボジア協会のご入会 ]
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