外国人の就業を禁止 インフォーマルセクターの個人事業

カンボジア通信#1
 2019年8月29日版


 カンボジアの労働職業訓練省は8月28日、外国人が運転手や路上での物売りなどインフォーマルセクターの職業に就くことを禁じる省令を出した。

 同省によると、外国人の就業が禁止されるのは、トゥクトゥク・自動車やトラック運転手、路上物品販売、マッサージ師、理髪・美容師、修理工、縫製・仕立て屋、靴磨き、仏像・土産品製作、金・宝石細工などの10業種。個人事業主としてこれらの仕事をすることが禁じられた。同省はこれらの職業に就く外国人の労働許可を、今後は更新しない、としている。

 同省によると、カンボジア国内では現在、93か国から160,077人の外国人が就労している。中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、台湾、マレイシア、韓国、インド、英国からの移民労働者が多く、以上の国だけで就労者は10万人を超える。

 同省はこの措置の理由について「自国民を、競争から守るため」としている。「これらの仕事についている外国人の多くがベトナム人や中国人。もし彼らが会社をつくり、省庁に登録するならば仕事を続けることができるが、個人事業主であるならば許可されない。」、「シンガポール、マレイシアやタイでは既に類似の措置が取られている。」と、している。

 

 


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