タイからの帰国者に感染相次ぐ 21人が新型コロナ陽性

カンボジア通信 No.21/1
  2021年 1月 8 日版     

隣国タイからカンボジアに帰国する人たちの新型コロナ感染が相次いで確認されている。タイでは12月半ば、東部を中心に感染者が急増。カンボジア政府は、タイ国境での防疫策を強化して対応している。

 クメールタイムズ紙によると。1月8日朝までにタイから帰国したカンボジア人のうち、21人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。タイ側でもカンボジア人の陽性者が増えているとの報道がある。カンボジア政府は、国境のあるバンテアイミエンチェイ州、バッタンバン州、コッコン州などから数千人が帰国しているとして、入国者の強制隔離と検査を強化している。

 カンボジア国内では昨年の1月末からこれまでに、386人の感染者が確認されている。このうち264人がカンボジア人、フランス人45人、中国人18人、マレーシア人13人、アメリカ人12人、インドネシア人10人などとなっている。日本人は1人の感染が確認されている。11月28日には、国内初めてとなる市中感染がプノンペンで発生したが、感染者は41人にとどまり、約1か月後の12月29日にフン・セン首相が収束宣言をした。

 タイ国内では、年末から年始にかけて感染者が急増しており、首都バンコクでは昨年3月に発令された非常事態宣言を2月末まで延長。バーやマッサージ店などの営業が停止され、飲食店での夜間の食事が禁止されている。



 


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