カンボジアの新型コロナ対策 日本が250億円の財政支援

カンボジア通信 No.20/81
  2020年 11月 20日版  

日本政府は11月10日、国際協力機構(JICA)を通してカンボジア政府との間で、250億円を限度とする円借款貸付契約を交わした。カンボジアでは20日までに国内で確認された感染者は303人と、比較的少ない。しかし、万が一感染爆発が起きた際には、医療崩壊が起きる可能性があるとみられている。

 JICAの報道文によると、この事業は、アジア開発銀行との協調融資で、カンボジア政府の新型コロナウイルス感染予防策に協力するもの。社会活動の維持・活性化、社会的弱者の保護、保健システム強化を目的としている。

 カンボジア国内では、11月初旬に同国を公式訪問したハンガリー外交団がコロナ陽性だったことを受け、フン・セン首相を含む接触のあった関係者を自主隔離とし、プノンペンなどの学校も閉校とした。地元紙の報道によると、関係者は1400人以上に及び、現在までのところ4人の感染が確認された。

 フン・セン首相は20日、自身の2週間隔離が明けることに伴い、学校、博物館、映画館、スポーツ施設などの再開を週明けの23日から許可することを発表した。また、乾季になりハイシーズンとなった結婚式についても、感染防止策をとったうえでの開催を許可した。「私たちは新型コロナに感染しないよう十分に気を付けなければならないが、一方で経済や社会活動を止めてはならない。発熱の有無や手洗い、ソーシャルディスタンスなど対策をとっていこう」と呼びかけた。




[日本カンボジア協会のご入会 ]
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